その科学が成功を決める リチャードワイズマン

先延ばしの克服法
 
調査をして、「自分には先延ばしの癖があるか?」と聞いた。
結果は、24%の人が「YES」と答えた。
 
少ないと思うだろうか?そうだろう。
この調査は「期限内にアンケートに答えた人」なのだから。
 
多くのひとが、そもそもアンケートに答えなかった。
「いつかやろう」と思ったまま手をつけなかったのだ。
 
研究で明らかになった「先延ばし克服法」の1つは、
「ちょっとだけ手をつけてやめる」という方法だ。
 
これは心理学者ブルーマ・ツァイガルニクが発見した心のメカニズムを応用してる。
 
そのメカニズムとは、
「ひとの脳は途中まで取り掛かると、完結させたくなる」
というもの。
 
途中でやめると、心理的に不安になり、
完結させると、安堵を感じ、そのことを忘れることができるのです。
 
ほんの数分だけとりかかってみると、
あなたの脳は「未完了を解消させたい」というモチベーションがアップし、
行動しやすくなるのです。
 
【 要するに 】
先延ばしを克服するには、数分とりかかる。
すると、脳が勝手に、未完了を解消したくなる。
 
【 奥義 】
行動力のある人とない人の差は、「数分とりかかる」という微差だった。