荒木飛呂彦の漫画術
面白い人生ストーリーのレシピ
「ストーリーは最初から最後まできっちり作ってから描き始めるのですか?」
とよく聞かれるそうです。
「主人公が勝つ」という着地点は決まっていて、
「どうやって勝つか」はまずは考えないそうです。
まず考えるのは、「どういうキャラクターがいるか」。
そして、次に「そのキャラクターを困難な状況に放り込む」。
キャラクターと、困難な状況のアイデア、
この2つをもって、ストーリーをつくっていくのです。
考えるのは大変ですよね。
でも、その方がとても面白いのです。
人生も同じです。
まず明らかにするのは、
1)あなたが現在どういう人間/キャラクターなのか
2)あなたはどういう困難な状況にいるのか
3)あなたが求めるその状況の着地点(漫画なら勝つ)は何か
という3点。
これをどうクリアするのか?
これを考えるのは、「大変」ですが、人生はおもしろくなるのです。
【 要するに 】
どうやって?よりもはるかに大切なのは、
「あなたは現在どんな人間か」と
「あなたは今どんな困難にいるか」の2つ。
この2つで、あなたという人間が、
その困難をクリアしていくストーリーを描く。
それが人生の脚本家であるあなたに与えられた才能なのです。
【 奥義 】
ほとんどの場合、人生のおもしろさは、
主人公が直面している逆境の大きさに比例する。