なぜマネジメントなのか

数字から物語が浮かびあがるか?
 
今、ビジネスの数字と相性がとても良いものが「物語(ストーリー)」です。
 
数字は、計算する左脳。
物語は、文章を読む右脳。
 
もしこう思っていたとしたら、今すぐその誤解を解きましょう。
 
ビジネスの中では、2つは1つです。
 
たとえば、今月の売上は200万円。先月は100万円。
「わ〜倍になったね!すごいね!」
これでは先行きが危ないです。
 
「この間にどんな物語があるのか?」
 
これを想像する力が、今、求められているのです。
 
「自宅にいる時間が増えて、注文が殺到したのかもしれない」
→「だったら自宅にいる時間が減ったら、売上が減るかもしれない。
  そのためにどんな準備ができるだろうか?」
 
「大きい金額の契約が決まったからだ」
→「どうして今月、その顧客はその金額を契約したのか?

  なぜ先月ではなく今?
  
それがわかれば、もしかしたら来月も大きい金額を契約する顧客を見つけられるのでないか?」
 
商品やサービスを契約する、というその一瞬以外で、
顧客はどのような人生を送っているのか、という
「顧客が主人公の物語」があります。
 
あなたがその顧客中心の物語にどのように登場し、
どのように役立つのかを想像してみましょう。
 
【 要するに 】
数字は、活動の結果。
活動の背景には、理由・動機がある。
 
動機は人間くさく、数字は機械的なものではないのです。
数字とは動機であり、動機とは数字なのです。
 
【 奥義 】
すべての物語には動機がある。
動機を知れば先の展開が予測できる。

人生 二度なし 悔いなく生きるために

ブレない人と迷う人のちょっとした違い
 
ここに1人の人がいるとしましょう。
彼には、第1志望の職業があり、第2志望の職業がある。
 
結果、第1志望が叶わず、第2志望の職業になった。
 
このとき、第1志望の職業は、たしかに望んでいたけれど、
果たしてその人の素質や天分があったのかといえば、
誰も決定的なことは言えないのではないでしょうか。
 
人生にAとBの道が二つあったとき、
この二つを同時に選んで、両方の結果を比べてみるというのは、
絶対に不可能です。
 
ここが人生の絶対的なルールです。
 
Aに進もうとしたのに、諸事情でBの道を歩むことになった。
 
このとき「Aを選んでいたらよかったのに」と、
完全な空想にふけっている人たちもいます。
 
これを「迷い人」と呼びます。
Aを実際に歩んだわけではないのですから、
「Aを選んでたら」というのは、100%完全な架空の物語なのです。
 
現在、自分が取り組んでいるBの道に比べて、
Aの方が良かっただろうなどと考えていても、
 
それによって現実は悪くなることはあっても、
よくなることは絶対にありません。
 
Aという「幻の道」に憧れているのではなく、
諸事情でBという道を歩むことになったのだから、
これが「天が与えた道だ」と考えて努力できる人がブレない人なのです。
 
【 要するに 】
人生の中で私たちが生きることができるのは、
現在選んでいるただ1つの道。
 
あの時あぁしてたら、あの時こうしてなかったら、
「幻の道」に憧れている状態を迷いといいます。
 
人は迷うものです。
だから、今与えられた道に打ち込むことはとても尊いのです。
 
【 奥義 】
幻に憧れるのか、現実でできることを取り組むのか。

書店員が教えてくれた人生で最も大切なこと

良い役職よりも、良い輝きを放っているか?
 
芝居の世界では「小さな役」は存在しない、と言われる。
 
すべての役に意味があり、すべての役者が1つになって、
偉大な芝居をつくりあげることができる。
 
これは組織にも当てはまる。
すべての人に意味があり、すべての仕事に意義がある。
 
唯一、本人が「こんなの意味がない仕事だ」と思わない限り。
 
肩書きは重要ではない。(運営上はある方がいいけれど)
 
大事なのは、どの役職の椅子に座っているかよりも、
『どのくらい輝いているか』が大事なのだ。
 
あなたは今輝いているか?
あなたの周りのひとたちは輝いているだろうか?
 
今いる立場と状況で、すごい仕事をすれば、
あなたに関わるひとたちを全員一同に引き上げることができる。
 
じゃあどうやって「すごい仕事」ができるようになるのか?
 
それは「昨日の自分を超える」ことを、今日のゴールにすることだ。
昨日の自分ではクリアできなかったことを、今日挑戦してみよう。
 
【 要するに 】
 
役職も地位もこれからの時代は問題じゃない。
今、そこで、どのくらい輝いているのか、
それが重要だ。
 
昨日の自分を超えよう。その先にすごい人生が待っている。
 
【 奥義 】
 
平凡な人は所有物によってやる気になり、偉大な人は挑戦によってやる気になる。

 

デンマークの親は子供を褒めない

 デンマークの「ありのままを見る」子育てとは?

 

もしあなたが5歳児の親だったとしたら、

子供にはどういうお話を聞かせたいだろうか?

 

人魚姫、マッチ売りの少女、みにくいアヒルの子など

デンマーク作家アンデルセンの作品は、

 

翻訳されるときに削除されたり、変更される部分がたくさんありました。

 

「子供の耳には入れたくないことだ」

「悲劇やショッキングな出来事はよくない」

 

大人がそう判断した部分がカットされているのです。

 

しかし、デンマーク語の原作にはそうした部分もそのまま。

なぜでしょうか?

 

それはデンマークでは、子供でも大人同様に、

 

「この物語をどう解釈し、どういう感想をもつかは、読者の子供に委ねるべきだ」

 

と考えられているのです。

 

世界では悲劇やショックなことが起きています。

デンマークでは人生のあらゆる側面を観察し

ありのままを見ることが、世界の人々への共感力を生み

 

人間性を尊重する気持ちを深める、と大切にされています。

 

「ありのままを見る」はじめの一歩は自分自身の感情を理解すること。

 

だから、物語には感情を揺さぶることも書かれているのです。

 

読んだ子供が、自分の感情を受け入れられるように

支援するのが親の役目なのです。

 

親が子どもに、良い感情・悪い感情も自分の正直な気持ちを受け入れ、

自分の価値観に沿って行動することを教えれば、

子どもは人生に訪れる難題や荒波に呑み込まれずにすむ。

 

そうデンマークでは大切にされています。

 

【 要するに 】

デンマークでは

いつもポジティブな面だけではなく、人生のさまざまな面を伝えている。

 

それに動揺したり、感情が揺れ動くとき、

それを支え、導くのが親の役目なのです。

 

子どもは親の感情を観察している。

親が自分の感情に正直になる手本を見せることで、

人生では、あらゆる感情を感じてよいのだと教えることができるのです。

 

【 奥義 】

「ありのままの自分の価値観に基づいた自尊心」は

人生を導く最強の力であり、外からのプレッシャーへの抵抗力となる。

ワン シンク  一転集中がもたらす驚きの効果

逆境は夢を叶えることを加速する
 
ある人たちにとってはずっと夢物語なことを、
一部の人たちは、着実に現実へと変えていく。
 
とくにそれがハッキリとするのは、逆境のときだ。
 
夢物語を「語りつづける」人たちは、次の順番をたどる。
 
【スタート】不都合な出来事が起こる

1)現実から逃げる(見て見ぬ振り)
2)現実に抗う(わたしはそうは思わない!)
3)他人のせいにする(あの人たちのせいだ)
4)言い訳をする(わたしのせいじゃない)
5)事態の好転を願う(なんとかなるだろう)

【ゴール】人生の犠牲者になる

 
語り続ける人にとって、不都合なことは「壁」であり「妨げ」であり、邪魔者だ。
夢が叶わないのは「仕方がない」ことなんだ、と言い聞かせる。
 
一方、夢物語を「現実の人生」へと変える人たちは、次の順番だ。
 
【スタート】不都合な出来事が起こる


1)現実を探究する(なにが起きてる?)
2)現実を認める(そういうことか!)
3)責任を引き受ける(これをどうにかするのは私の責任だ)
4)解決策を見つける(何ができるだろう?)
5)なすべきことをなす(これを実行しよう)

【ゴール】自分の人生の責任者になる。

 
夢を叶えていく人たちにとっては、
人生に起こる不都合なことは、「人生の一部」だ。
自分の人生に起こることだから、自分がなんとかしようとする。
 
あなたが犠牲者になっている部分はどこか?
あなたが責任者になっている部分はどこか?
 
【 要するに 】
自分の人生なのに、「責任者はわたしじゃないんです」
という態度で生きていては変化は起こらない。
 
「この人生の責任者はわたしだよな」という自覚が生まれたとき、
ひとの中に眠る力が目覚め始める。
 
【 奥義 】
不満を感じたら思い出そう。
「それって誰の人生のこと?」

脳を活かす生活術

苦境でも人生を豊かにしてくれる習慣とは?
 
大変なとき、ひとはストレスを感じます。
行き詰まるとき、ひとは苦しみを感じます。
 
しかし、そんなときでも、人生を豊かにすることは可能です。
そうした「脳」を手に入れるにはどうしたらいいでしょうか?
 
ぜひ覚えておいて頂きたいことは、
「脳とは、生活習慣そのものである」というフレーズです。
 
定年に近づくごとに、思考が弱くなる人もいますが、
一方、晩年まで創作意欲が衰えることのない人もいます。
 
どうしてこういう脳の違いになるのでしょうか?
お気づきですね。
「日々の生活習慣」の差なのです。
 
ピカソといえば、画家であることを思い浮かべるひともいますが、
本当は「絵という生涯追求できるものを見つけた人生の芸術家」なのです。
 
いつまでも飽きることなく追い続けられる対象を見つけることで、
誰でも「人生でのピカソ」になれるのです。
 
ではどうやって?
 
そのために、もっとも大事なのは、
あなたが自発的にチャレンジしたくなる「挑戦」をもつことです。
 
チャレンジは、脳を刺激し、あなたを若返らせ、成長させ、
新たな世界を切り開かせるのです。
 
【 要するに 】
 
天才と呼ばれる人たちは、
「いつまでも飽きることなく追い続ける対象を見つけた」普通の人なのかもしれません。
 
そして、そうした対象を見つけるには、
難しいことにチャレンジし続けることがもっとも大事になるのです。
 
【 奥義 】
 
あなたのパフォーマンスの質= あなたの脳の質 = あなたの生活習慣の質

 

自分を変える1つの習慣

人は怠けやすい。つい「近道」を探してしまうものです。

うまくいけば「生産性アップ」や「時短」になりますが、

ラクな方へ」と流されてしまうと、ときに人生にダメージを与えます。

 

「遠回りを選べ」と言っているわけではありません。

幸せな人生をつくるには、「どの道を選べばいいのか?」ではないのです。

 

「なぜその行動をしてしまうのか?(しないのか?)」を見つめると、

そこに人生のヒントがあるのです。

 

しなければならない、という意思があっても、

行動を起こすということへたどり着かないのはなぜでしょうか?

 

シンプルに言えば、

「行動に移さないのは、その価値を信じていないから」です。

 

部屋を片付けないのは、片付けることに価値があると信じていないから、

部下の話を聞かないのは、部下の話を聞くことに価値があると信じていないから、

etc.

 

「そんなことはない!大事だ!」というかもしれませんが、

私たちの信念は言葉に表れるのではなく行動に表れるのです。

 

【 要するに 】

 

私たちの人生を豊かにする道を選ぶなら、

どういう道を選べばいいかを考えるよりも、

「何を信じているから、今の行動をしているのか」を検討した方がいいのです。

 

【 奥義 】

 

小さな積み重ねは大きな自信をつくり、新しい挑戦へのパワーとなる